プログラマとコーダーの示す意味

IT業界の特徴の一つに、専門的な用語が多く、新しい言葉がすぐに生み出される点がある。用いている技術や、求められる技術が変化し続けるため、それらに柔軟に対応するためとは言え、言葉の定義すら曖昧なことがある。このような特徴のせいか、どこか取っつきにくい印象を持たれやすいのだ。

コーダーとプログラマという言葉も、その一端を表していると言える。言葉の本質的な意味(狭義)で言えば、前者はコーディングと呼ばれる作業をする人を示し、後者はプログラミングと呼ばれる作業をする人を示す。しかし、現状では、これらの言葉を用いた場合、プログラマは「コンピューターのプログラムをする人。

その中には実際にプログラミングをする人や、プログラムを設計する人」となることが多い。一方でコーダーの方は、「設計書に基づいてコーディングをする人」という意味を示すことが一般的だ。このような意味のぶれは、どちらの言葉の方が、より一般的であるかなどに左右され、少しずつ変化を遂げていったために生まれた。

最近の主流では、プログラマは設計書に従ってプログラミングをするだけの人だ、という見方もあり、設計をする人は別の名称を与えられていることもある。コーダーの方は元々の意味からまた少し変わり、現在ではWeb関連のコーディング(HTML、CSS、PHP、Javaなど)を行う人を示す場合に、この名称を用いることが増えている。
その中でもJavaエンジニアは未経験からでも活躍できる案件があることで注目を集めている。

今後、これらがどういう意味を持っていくのかは未知数だ。こういった職種の肩書を重要視する人もいるため、今後の動向には注意が必要だろう。